歩道橋をくだっていると、ギターを背負ってエフェクターボードを握ってスタジオまでの坂を登っていくすきなひとの姿があって思わずぐっと目を見開いた。わたしもう何ヶ月も後ろ姿ばっかり追っているから彼のこと遠くからでもすぐに見つけられます、彼に関す…

自分の中でどうしようもなくなって相手にぶち撒けた痛みはきちんとわたしの心の中に返ってくる。返ってくるというよりは、相手の心に刺さって、わたしの中でもより一層広がって、つまりは数倍にむくむくと膨れ上がってどうにも手遅れになる。後悔で涙が止ま…